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執筆者の写真トム・ソーヤ

心理的安全性を高める

 トム・ソーヤの全ての活動の基礎に「安心した居場所の提供」があります。これが無くして他のプログラムも意味がありません。トム・ソーヤでうたっている「好きなこと伸ばし」や「コーチング」も最初に「心理的安全性」がなくては始まりません。


1、心理的安全性を高める→2、他のプログラム


 という順番です。この基礎となる「心理的安全性」を高めると企業単位でもチームの生産性が上がることが分かっています。Google社内で生産性の高いチームの共通点が「心理的安全性」だったとのことです。

 また演劇においても心理的安全性が確保されないと即興がうまくいきません。インプロビゼーションというあらかじめお話が決まっておらず即興でシーンを作っていく方法では「相手の提案を否定しない」「シュチュエーションに乗る」が原則で、チームに対して肯定的な順応性が求められます。これがクリアすると今までにはなかったパフォーマンスが自然にクリエイトされるのです。

 最近流行している最先端の企業組織論である、ティール組織という本でもこの「心理的安全性」が言われています。ティールという先端組織が成立する条件の一つに「全体性」(ホールネス)があります。全体性とは仕事に参加するときに「会計事務としての仮面」「〜先生としての仮面」等こういったものは一切必要なく「感情も心も個性もある一人の人間として参加する」ことでその人の最大のパフォーマンスが発揮されるというものです。これもGoogleの例と同様に膨大な知見の上に導き出された結論です。


 お子様の場合も成長するにつれ色々な仮面を被り始めます。「聞き分けの良い良い子」「聞き分けの悪い悪い子」と言ったように何かの仮面の下で参加しようとします。これを「心理的安全性」を高めるワークの中でその子の全体性を取り戻してあげるのです。いかに具体的ワークを示します。新学期に伴い緊張が高い日が続きますが、このようなワークを通じて少しでもお子様の心理的負担を減らしたいと思っています。


 

               安心した居場所エクササイズ


1、参加者で丸くなり一番楽な姿勢で座る。(ちゃんと座る必要はなし)

2、一人づつ自分が一番幸せな場所を想像しながらみんなに発表する。

3、終わったら、三人一組か四人一組になる。

4、一人が自分の好きな色(お題はなんでもいい。好きな食べ物、好きな音楽等)について話す

5、話がおわったらその人は後ろを向く。

6、聞いていた人はその後ろ姿に向かって先ほど語った様子について褒め言葉を話し続ける(説明がよく分かった、口調が優しかった等)

7、終わったら次の人が好きな色について話し、後ろを向き、同様に聞いている方がほめ言葉のシャワーを浴びせる。

 トム・ソーヤではあなた自身でいていい(一番幸せな場所を分かち合う)、あなた自身をみんなが認めていることを示す(褒め言葉のシャワー)。この二つの様子で心理的安全性が作られる。褒め言葉のワークは時間があればお題を変えてもう一周やってみてもいい。






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