小説家を目指す児童のために作ったのが小説ワークです。 まず最初に導入として観たのはアニメーション映画監督押井守監督の「イノセンス」(お子様の趣味趣向とワークへの繋がりを鑑みての選択)という作品の音楽だけでセリフのないお祭りのカットをみんなで観ました。 観終わると「ものすごい引き込まれた」とか「ただただ呆然としていた」といった意見が出てきました。
ここで児童、キャストも含めて質問をしました。「作品作りに必要なものは何だろう?」
様々な意見が出た中で一つの仮説を前提にしました。押井守監督の作品に必要な三要素
「キャラクター」「ストーリー」「世界観」が必要だという前提です。この三要素を様々な分類にした表を作り短編小説を作るワークを行なってみました。
ある小説は先にキャラクター設定を細かく行なってから書きました。すると設定がなかったものに比べてその小説はその登場人物が一体何者であるのかという主題に向かいました。またストーリーを起承転結のプロットを組み書いた場合はプロットが決まっているという制限の中での創作となり、その制限が逆にアイディアを生むということがありました。
様々な設定を組んで創作した小説は非常にユニークなものとなり、イベントで展示した際も読者からそのオリジナリティを評価されました。この時のアンケートは全て児童に渡しました。
トム・ソーヤでは「安心した居場所」が確保された段階で「主体性を育て自信をつける」ステップへ移行します。主体性を伸ばすにはお子様本人がやりたいことでないと成果はでません。ご本人がやりたいことをまずやり(小説ワークのようにステップが踏めるように大人が手助けをします)、行なったことが外からの評価にむすびつく(イベントでの展示とアンケート)ことで「社会の中で自分が認められる」経験をしていただくことで本当の自信が生まれるものと思っています。
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