トム・ソーヤでは人と人との関係を築く為の最初の窓口を開くエクササイズとしてコミュニケーションゲームを採用しています。
コミュニケーションゲームは演劇養成所や俳優育てる学校で採用されているメソッドを用いています。
俳優は言葉を使ってアクション(欧米では俳優をアクションをする人アクターと言います)をします。言葉でアクションとは言葉を使って相手を動かす事を言います(説得、働きかけ、理解を求める等、気持ちを振り返らせる等)積極的な意味があります。目的のない単なる雑談は俳優が駆使するコミュニケーションとは違います。
このように相手の行動をチェンジさせる為のコミュニケーション方法は練習をする必要があります。なぜなら多くの人はコミュニケーションの癖があり、本来の意図が伝わらなかったり、又は全く意図しない別の意図に取られて誤解される。こういった事は多くの人がご経験済みのことと思います。
そのコミュニケーションの癖を修正し、相手に対して誤解のないように意図を伝える。そして相手のメッセージをしっかり受け止める事をゲーム形式で身につけます。
「わたし、あなた」は非常に簡単で小学生一年生から大人まで一緒に行えます。
まず数人で顔が見えるように丸くなります。そして私の時は私の胸に手を当て「わたし」と言い、あなたの時に誰かを手で示して「あなた」と言います。そして「あなた」と言われた人は、「わたし」と胸に手を当て上記を繰り返します。
このゲームをすると一人一人のコミュニケーションの癖が現れます。「あなた」の時に誰を指しているのか分からない(他者をしっかりと認識していない)、「あなた」の時にかける言葉が早すぎる(他者視点に立てない)、「あなた」の時に常に腰が引けている(自信が持てない)等沢山のその人なりの癖が現れます。この癖が日常でそのまま行われているのです。
ですのでこれをゲーム内で修正します。「相手が受け取れるようにゆっくりね」とか「相手が自分だとはっきりわかるように声をかけよう」とアドバイスをします。
コミュニケーションの癖は特別な意識なしにはなかなか直らず、大人まで続いてしまう事もあります。勿論好ましい癖もあるので、そういう誤解の少ない個性はそのままでいいと思われます。
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